さて、今日はNHKでやっているサイエンスゼロの話題から。
《惑星状星雲》
これは、惑星の末路を辿る際に、最後に表れる星々のこと。
いわば、惑星最後の灯火とも言えるものです。
非常に美しく、星というのは魅力的なものだと思えます。
ウイリアムハーシェルという科学者が、
天王星を発見したことをきっかけに、
この惑星状星雲を発見したというのです。
天王星に似ている星を見つけたのですが、
ピントを拡大していくと、他の星雲と違い、
ぼんやりとしか見えず、これは少し違う星雲だということに気付いたのです。
毎日、天文台で望遠鏡を覗きながら、観察する姿というのは、
いまの現代には想像できないことですね。
また、ハーシェルは、太陽光を構成する光は可視光線《虹色》以外にもあることを発見し、赤外線の発見にも貢献したそうです。
色のついた光以外にも目に見えない光もあることを発見するなんて、
とてもすごいですね。
さて、今回の惑星状星雲。
そもそもなぜ星がいろいろな色を発するのでしょうか?
それは、星の終わりに大量の紫外線を発する時に、
水素や酸素に当たり、エネルギーを吸収します。
すると、電子がエネルギーの高い部屋に移動します。
ですが、エネルギーが高いために、それを放出したがるのです。
《ぼくたちも内にエネルギーを秘めたままでいるよりは、それをすぐに発揮したいですよね》
すると、その時にエネルギーに応じた色の光を放つのです。
これは、炎色反応の原理とも同様な原理です。
まさに、花火の光が色づいているのも、これが原因なんですね。
いわば、植物の葉が落ちる前の紅葉のように、
星たちの一生の終焉には、わたしたち人間を魅了するという魅惑があるのです。